ありのままの感想

映画の感想を書いています。

Little Birds-イラク 戦火の家族たち

人は戦争をするために生まれたんじゃない。断片的な情報を鵜呑みにするのは好きじゃないけど、この目でしっかりと受け止めることも必要だと思う。明るい未来を作っていくために。

 

観始めてすぐに、これは凄いドキュメンタリー映画だと予感しました。先に観た「生命(いのち)-希望の贈り物」では感じることのできなかった感覚です。これは本気でスクリーンに向かい合わないと負けてしまう。それくらいに力強さを感じました。

 

イラク人から日本人への問いかけ、監督・撮影者の綿井さんからアメリカ兵への問いかけ。きっと誰もが気づいている、わかっているはずなんだ。だけど、止まることなく繰り返されてしまう。その結果が、スクリーンから痛いくらいに伝わってきました。

 

僕ら一般人が耳にする情報は断片的なものだし、それが全てとは限らないし、正しいとも限らない。だから鵜呑みにはしたくない。だけど、間違いなく言えること。戦争は正義ではない。続けてはならない。そんなことは日本では小学生だって頭ではわかっているんだけど、止めることができない。どうやったら止められるのかを知らない。

 

世界中が平和になることなんてあり得ないと言う人もいるけど、諦めたら終わりなんだと思います。僕にもできることがあるかもしれない。後世のためにも、みんなが笑えるような明るい未来を作っていくために。